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200703a  江戸商人に学ぶ 事業承継の極意

  江戸時代には、適当な後継者に恵まれずに家業が途絶えてしまう商家が珍しくなかったので、円滑な事業承継が現代と同様に重要なテーマだったようです。江戸時代の優れた商家では、お店が何代にもわたって継続できるように、優秀な後継者を育てる智恵を考え出しました。


−「丁稚奉公」制度で優秀な後継者を育成−

 江戸時代の商家では、身元がしっかりしている10〜12歳の丁稚小僧(見習い社員)を採用し、住み込みで教育して優秀な後継者候補を育てていました。
 例えば、礼儀作法から読み書きそろばん、接客応対などを教えるだけでなく、近江商人の外村与左衛門家などでは「正直は人の道である」と、商売における心構えからしっかり教えていました。
 教育は主に当主の妻が行っており、子弟や後継者を育成するというその役割はとても重要で、表には出なくても、人事・教育面の事業パートナーとしての役割をはたしていたようです。
 こうして教育を受けた丁稚は、順調にいけば18歳頃に手代(正社員)、優秀なものは30代半ばで番頭(取締役)と出世していき、最終的にはのれん分け(同じ屋号での独立開店)を許されたのです。



−店の財産は「預かりもの」という意識−

 長く存続してきた商家には、お店の財産は先祖からの預かりものであると考えていたという共通点があります。つまり、財産を自分の代で勝手に処分することは許されず、代々の子孫に遺さなければならないという意識が強かったのです。
 そのため、家業を継ぐ後継者は長男など同族から選ぶことを基本としながらも、血縁にはこだわらず優秀な後継者を選んでいました。血の繋がりよりも、家業の存続のほうがより重要視されていたのです。



−3つの智恵で家業存続−

 江戸時代の商人は、その家業をできるだけ継続させるために、次のような智恵を生み出していました。

  ○ 承継の智恵(その1)  同族争いを避ける

  ○ 承継の智恵(その2)  すぐに重要な地位を与えない

  ○ 承継の智恵(その3)  血縁にこだわらない

 このように、かつての江戸時代の商人は、家業を継続させるため様々な智恵をはたらかせ、工夫をしていたようです。

 



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