岩瀬公認会計士事務所  岩瀬哲正税理士事務所
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セミナールーム

200701a  江戸商人の家訓に学ぶ 売って悔やむは商人の極意

 年の初めは、事業を始めた頃の初心を再確認するよい機会です。江戸時代の優れた商人は、商売の原点ともいうべきお店の家訓を作って常に従業員に周知することで、商いの心構えややり方を教えていたようです。



−家訓には事業継続のノウハウが−

  江戸時代の商家では、創業者が苦労して商売に成功しても、それが三代にわたって続くことは珍しかったといいます。そのため、成功した商人はお店が永続するように、商売繁盛のための信念や経験則などを明文化し次世代に伝えようと考えました。それが「家訓」です。
 そして、その家訓を一部の幹部社員だけでなく全ての従業員にしっかりと浸透させ、実践させていたといいます。



−私利を貪ることなかれ−

 家訓の内容は、経営者の心構え・販売管理・仕入れ管理・労務・財務・人事など多岐にわたり、現代における企業経営のポイントとしても十分通用します。


他国へ行商するも、総て我がことのみと思わず、その国の一切の人を大切にして、私利を貪ることなかれ
〜中村治兵衛家の家訓〜
 これは、他の国へ行って商売をするときも、自分や直接売った顧客だけでなく、その地域全体の利益を考えて商売を行わなければならないという考え方です。多くの豪商を生み出している近江商人の共通の考え方で、現代も重視されつつあるCSR(企業の社会的責任)の考え方にも通じるのではないでしょうか。


売って悔やむは商人の極意
〜外村余左衛門家の家訓〜
 商品を売ったことを悔やむほど安く提供し、顧客に「いい買い物をした」「得をした」と感じさせるのが商売繁盛の極意という意味です。目先の利益を追って一円でも高く売りつけようとすると、顧客が離れてしまいます。顧客の満足感を重視し、リピーターとなって継続して買ってもらえれば、結局は商売繁盛につながります。


出精専一
〜松居久左衛門家の家訓〜


利は勤むるにおいて真なり
〜伊藤忠兵衛座右の銘〜



−共通のコンセプト(家訓)を繰り返し伝えた−

 どんなに良い家訓でも、それが従業員の行動の規範とならなければ効果がありません。そのため、江戸商人は家訓を浸透させる努力を厭わなかったようです。

 現代においても、会社としての基本的なコンセプトや方向性を「経営理念」や「社訓」に定め社員に明確に伝えることは、非常に重要です。




 詳しい内容は、事務所情報誌に掲載しています。お問合せください。


具体的な事案への適用に際しては、必ず専門家等にご相談の上ご活用ください。

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